日本の若者が頑張っている!
なかなかコロナが収まらない。変異株が発生し緊急事態宣言も延長され、自由な旅行もままならない。
となると、自粛生活の中で何か楽しみを探すしかななくなる。
そこで注目したいのが各分野で活躍中の若い日本人。
まず一人目は、以前にも書いた若干18歳、将棋界の藤井総太2冠。
去る2月11日、朝日杯将棋オープン戦の準決勝で渡辺名人と対局し、終盤にコンピューターの勝率予想が1%という劣勢から盛り返して勝利。同日に行われた続く決勝戦では勝率2%からの逆転で三浦九段に勝利し優勝するという劇的展開。
野球でいえば、同一チームが2試合連続逆転サヨナラ満塁ホームランで勝利するところを見たような感じ。AIのリアルタイム勝率表示も将棋観戦を楽しませてくれる要因の一つになっている。今年もタイトル戦での対局がますます楽しみになりました。
年末にはタイトルを何冠獲得しているだろうか?
続いて、アルファタウリ・ホンダからF1デビューの角田裕樹(つのだゆうき)、20歳。
F3,F2をそれぞれ1年で結果を出し、日本を離れてから3年目でF1ドライバーにステップアップ。ホンダのバックアップがあったとはいえ、決してホンダへの忖度があったわけではなく実力・結果で獲得したもの。本人は年間チャンピオンを目標にしていると豪語する。
当然、日本人初のレース優勝も。
その風貌は、お公家様の末裔かと思わせるような切れ長の涼しい目で、いかにも冷静沈着という感じ。
この男の才能を「レッドブル・レーシング」の代表クリスチャン・ホーナー、同顧問のヘルムート・マルコ、「アルファタウリ」の代表フランツ・トスト、ファーストドライバーのピエール・ガスリーそしてチームのスタッフ全体が認めているというから、結果を出してくれるのは間違いないと思わせてくれる。
3月26日、バーレーンの開幕第1戦が待ち遠しい。
角田君と重ねて見てしまうピアニストがいる。
中学生の頃、同級生がフォークソングや海外のロックやポップスを聴いている中、私はベートーヴェンやモーツァルトなどのクラシック音楽を好んで聞いていたのだが、最近自粛生活をする中でYoutubeのクラシック音楽のジャンルを見ていたらハマってしまったピアニスト・辻井伸行くん。
11年前、20歳の時に世界的なピアノコンクールのヴァン・クライバーンコンクールで優勝した盲目のピアニストで、その才能は名ピアニスト・アシュケナージ他、世界的な巨匠といわれる多くの音楽家や、彼の演奏を聴いた世界中の聴衆が認めるところ。
ヴァン・クライバーンコンクールの優勝者には世界各国でのコンサートで演奏する機会を与えられるのだが、彼はそのツアーでアメリカ・オーストラリア・イギリスをはじめとするヨーロッパ各国、行く先々の観客に感動を与え、指揮者・そしてオーケストラのメンバーからも絶賛され成功を収めた。
当時20歳だったピアニスト辻井君と今まさに20歳でF1サーカスにデビューする角田君が重なって見える。
1年目からしっかりと活躍し結果を出してくれそうな雰囲気満々の角田君、そして一昨年来コロナの影響でコンサートでの演奏ができないでいる辻井君が、コロナの終息後にまた活躍する姿に是非注目してください。
ほかにも、テニスの錦織圭。最近出場したATPツアー・ロッテルダムではベスト8。ケガからの復活でこれからがさらに楽しみ。
全米・全豪オープン優勝の大阪なおみ選手も、4大大会グランドスラム達成へ向け全仏オープンとウィンブルドンでの優勝が期待される。
野球界ではロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。
昨年はあまり目立った活躍はなかったが、今年はケガからの完全復調。二刀流の本領発揮が期待できそう。
サッカー界にもヘタフェでプレー中の久保建英がいる。
今のところ得点という結果が出せていないが、きっかけさえ掴めれば本来の能力が開花し大活躍してくれるはず。
バスケット界にも、NBAで活躍中のウィザーズ所属八村塁や最近評価急上昇中のグリズリーズ渡邊雄太選手がいる。
ボクシング界では、井上尚弥選手。
コロナさえ無ければ、どれだけ活躍できただろうかと思わせる程の突出した強さ。
今年こそ、試合でそのうっぷんを晴らしてほしい。
それぞれの自粛生活の過ごし方があると思いますが、私は各分野で活躍する多くの日本人の動向をチェックすることで今年は相当楽しめるものと確信しています。
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