日本一周31日目
5月23日(木)
ビーナスラインと呼ばれる山岳道路を走ってみたくなり、スタート地点(本来はゴール)になる美ヶ原高原美術館(標高2,000ⅿ)を目指して走る。そこには日本一高いところにある道の駅があるという。
途中立ち寄った道の駅「たてしな」を出て山道をひた走る。どれくらい走ったろうか?2車線の道路に出て、標識の指示に従い右折してしばらく行くと、「ビーナスラインここは標高1,600m」の標識が。
いつの間にかビーナスラインに途中から乗っており、標高にしてあと400mというところにいるらしいと気づく。
そこで、ちょいうどいい機会なので、フィットシャトルハイブリッドの山登りインプレッションをレポート。
フィットシャトルハイブリッドの山登りインプレッション
つづら折れの道が続く。100~200ⅿ走ってはヘアピンカーブもしくは低速コーナーが続くというイメージ。時速20キロから50キロ位の間を加減速しながら登っていく。1,300CCのエンジンをモーターがアシストする時の「シーン」という音は人間の可聴帯域ギリギリの周波数音なのかも知れない。決してうるさいという感じではなく心地よく車内に響く。タコメーターの針は2,000~2,500の間を振れている。よほど急加速をしない限り、3,000回転を超えることはない。この車に乗り換える前は、平成17年式のフィット1.3Lに乗っていたが、比較すると車格は大きいのに明らかに低回転でパワフルに坂道を駆け上がる。さらに以前はV6・3000㏄のオデッセイにも乗っていたのだが、この車と比較しても静かさと力強さは大きく見劣りするものではなかった。
途中、勾配14%の表示が出現。100m走ると14m駆け上がることになる坂道だ。結構急な坂道に感じるが、ストレスなく2500回転あたりでコーナーの立ち上がりやストレートを加速し登っていく。ファミリーカーが登っていく速度としては平均か少し早いくらいの速度だと思うが、この車にとってはまだまだ余裕を感じる走りだった。エンジンのみの車だとどうしても登りのタイトなコーナーの立ち上がりでは一気に回転が上がらずモタツキ感があるが、ハイブリッドのモーターアシストは絶妙なアシストタイミングとパワーでどんなコーナーもエンジンの回転数をほぼ一定に保ったままスムーズにパスして行く。必然的に低燃費とストレスの少ないドライブ感を実現することになるので、普段使いはもとより山道を走ることが多い日本一周旅行などの長期に渡る旅の足としても最高の選択になるはず。
また、長い上りが続くとバッテリー切れでモーターパワーのアシストが無くなるという使用者レビューを以前見たことがあったが、今回の旅で、富士山・志賀高原・そして美ヶ原と3カ所の標高2000ⅿ超地点に登った限りではそのような事態にはならなかった。こんな山道でも、クラッシック音楽を聴きながらドライブできそうな、静かで力強いフィットシャトルハイブリッドでした。
美ヶ原 王ヶ頭へ
さて、美ヶ原へ到着。美術館と道の駅がさらに上にあるとは知らず、大きな売店がある方の駐車場へ入り込んだ。これが運の尽き。
観光名所であるらしい「約束の鐘」なる場所まで歩く起点になっているらしく、人も車もそこそこ多い。その先にホテルがあるらしいが一般の車はここから乗り入れ禁止のため、とりあえず茶々丸と歩き始めたが、延々と続く砂利道に心が折れそうになる。が、天気がいい。そしてはるか彼方には北アルプスが視界の端から端まで横たわっている。
正確にはその左端は小高い丘になっていて、頂上には複数の電波塔とホテルが1件建っているのが見えた。その丘の上にたどり着けば、向こう側の絶景は如何ばかりかと想像するに、途中で引き返す選択肢を失ってしまっていた。結果片道1時間ほどのハイキングとなり、往復で2時間以上費やす結果となってしまった。
さて、美ヶ原美術館&日本一標高の高い道の駅から、午前中に登ってきた道を下り茅野市方面へビーナスラインを下る。途中で「霧ケ峰」の案内板を見つけ駐車場へ。我が家のエアコンの名前でしか知らない霧ケ峰からの眺めを写真に収める。
白樺湖に至り湖畔の温泉「すずらんの湯」でこの日の疲れを癒す。
そこから、上高地方向へ。明日の朝、岐阜へ抜けて白川郷へ向かう計画をたて、道の駅「風穴の里」で就寝。
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