「七兵衛そば」を食べてきた。

車中泊

日本一周47日目

6月8日(土)
 朝、寒河江市・ 道の駅さがえ チェリーランド 。雨が降っているが、早朝からやたらと人が多くざわついた雰囲気。確かめてみると、今日バイク(自転車)レースが開催され、道の駅裏手にある河川敷がメイン会場とのこと。その様子を少し見物していたら出発が遅れてしまった。

道の駅裏手の河川敷。まだ6時前の光景です。
東北最大規模というだけあって駐車スペースたっぷりです。

「七兵衛」に到着

 七兵衛そば11:20着。65番の札(整理券)を取り、順番待ち。13:00頃になると告げられる。11時開店なので、この時間なら2~30人待ちかと予想していたが、土曜日ということもあり大勢の家族連れがすでに順番待ち。雨が降っているので客も少ないだろうと考えていたら甘かった。てっきり行列に並ぶものと思っていたら番号札を渡されるので、行列はなし。雨が降っても、おおよその時間まで車の中で待てばよいのであった。

開店後20分で、すでに駐車スペースがないほど
店の入り口です。
入り口からの眺め。

 時間をつぶし13時に店の入り口で確認すると、65番の順番はまだ。さらに待つこと30分。ようやく店の中へ呼ばれ、座敷の隅でさらに20分ほど待って、あらためて食事をする席へ案内される。注文する必要はない。メニューは「おろしそば」のみ。さらに10分ほど待っていると、先ずは付け出しのワラビと漬物ときくらげが出てきた。

先ずは付出しから

 そして程なく、待ちに待ったそばが出てきた。店の中に入った時、入れ替わりに出て行った人が、「店に入ってからまた1時間は待ったよ。」と誰かに言っていた意味がわかった。待ちのプロセスが数段階ありました。普段はほとんど行列に並んだり等、待つことをしない私ですが今回は例外。

 長時間待ってみて思ったこと。「待つ対象がそれに見合う価値があれば、待ち時間に比例してその有難みも増す。」行列に並ぶ人たちの気持ちが少しわかったような気がした。

 はやる気持ちを抑えきれず写真を撮るのを忘れて完食してしまった 喜多方ラーメンの轍を踏まぬよう、まずは写真を撮る 。後は食べるのみ。固めに茹でられた麺の噛み応えと大根の辛味と甘みが合いまったつゆのうまさをかみしめて食べる。ほとんどの人が3杯、つまり2回おかわりしているようだ。テーブルの上に残された器の数でそれが分かる。私も3杯を平らげ、満足感に浸りながら席を立ち会計へ。
 会計レジのすぐ奥で、テレビで見た親父さんがまだまだ外に並んで待っている客のために黙々と麺に包丁を入れている。朝からもうすでに何百回・何千回と同じ作業に追われているはずだが、その動きに疲れや迷いは感じられない。「お客が来る限り体力が続く限りは店を続ける」と言っていたテレビのシーンが思いだされ、今日食べることができたのも、目の前の親父さんの健康とそばに対する情熱があってのことと感謝の気持ちが自然にわいてきて、レジのお姉さんにお礼を言った後であったが、迷惑かと思いつつ直接お礼を言ってみた。親父さんは迷惑がらず、また作業の手を止めることなく、こやかに言葉を返してくれた。

 もう一度平日にゆったりと食してみたいと思った「七兵衛そば」でした。

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