道の駅「しらぬか恋問(こいとい)」で起こったこと
道の駅「しらぬか恋問」。
襟裳岬から黄金道路を北へ走りさらに太平洋に沿って150kmほど北上すると、釧路市に至る手前で白糠郡白糠町に到着。この町の恋問3丁目3番地1がここの住所。
なので、道の駅の名前が「しらぬか恋問」。ここに到着してすぐに、コンビニ弁当を食べる間だけでもテレビを見ようかと、車載テレビのスイッチを入れ受信状態がいいチャンネルを選局した結果、その放送の内容に驚いた。
ほぼ1年前の話になる。2019年6月21日(金)番組名は「ぴったんこかんかん」。安住アナが進行役でゲストに芦田愛菜。話題は、百人一首。
百人一首は高校の時に暗記した覚えがあり(ほとんど忘れているが)、まったく興味がないわけでもないので弁当を食べながら見ていると、聞き覚えのある一首が紹介される。
「しのぶれど いろにいでにけり わがこいは ものやおもふとひとのとふまで」平兼盛
敢えて漢字を入れて現代語よみで表記すると
「忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思うと 人の問うまで」
一瞬、箸が止まる。「ん・・・そういえばここは 恋問」と心の中でつぶやき、
そのあと「嘘だろ」と小さく声を発し、後は絶句。
このタイミングには驚いた。
無計画にたどり着いた道の駅、たまにしか見ないテレビ、しかも無造作に選んだチャンネルで放送されていた番組で、到着したばかりの超珍しい地名「恋問」がまるで歌い込まれたかのような、百人一首の100分の1の歌が紹介されたのだから。
普段から神を信じているわけではありませんが、この時ばかりは神様は私に何を言いたいのだろうかと、ちょっとだけまじめに考えてしまいました。
ちなみに、この句の解説を紹介。
『恋をしていることを周りに悟られないように気をつけていたが、やはり顔色に出てしまったようだ。何か悩み事でもあるのかと尋ねられるほどに。』というような内容。
「全く心当たりがありません。」と神様に答えを返し、就寝。
それにしてもこのタイミング、まさにぴったんこ・カンカンでした。
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