藤井聡太棋聖の誕生。将棋を観る_PART2 

色々な事

 将棋の話、2回目。何故アウトドアマンのブログに将棋の話がでてくるのだと、お叱りを受けそうですが、これはコロナのせいで私のせいではありません。自粛を余儀なくされたアウトドアマンの日常です。ということで・・・

写真は記事と少ししか関係ありません。

藤井聡太棋聖誕生。歴史的な日2020年7月16日。

 この日、藤井聡太7段がついに棋聖のタイトル獲得。17歳でタイトル獲得ということで世間が大騒ぎとなっている。
 今回は、終局の瞬間を見届けたのみで、途中の経過は残念ながら観戦できなかったのだが、ここ1か月ほどの間に結構な時間を将棋(藤井聡太7段の将棋に限るが・・)の観戦に費やした。その感想を少し・・・。

 藤井聡太棋聖の将棋は素人目にも面白い。

 私は将棋が弱い。ルールを知ってはいる。小学生のころ少しかじった程度で、ほぼ上達せず今に至っているので棋力は10級位か?。

 その私が言うことなので一笑に付されるかもしれないが、それを覚悟であえて感想を書いてみたくなった。それ程、藤井聡太棋聖の将棋は素人目にも面白い。

 何が面白かったか?
 端的に言うと、金の使い方。将棋の駒は王が中央に居て、王の両脇に金が2枚、さらにその両脇に銀が2枚、飛車・角という大駒、その他の駒が定位置に並び対局がスタートする。

 定跡を覚えるのが苦手だった私だが、その私でもイメージできたのは銀は攻めの駒で金は守りの駒という将棋の常識。ところが藤井聡太棋聖の将棋を見ていると、この常識が当てはまらない。

 中盤に、(金を攻めに使い)手持ちの攻め駒・銀を自陣の守りに打つ。(AIが6億手読んで初めて最善手として現れた手として後日話題になった。)
 金が、銀を差し置いて戦いの最前線へと攻め上がっていく。(この手は、《10年前なら絶対NGを出してます》、とは藤井棋聖の師匠の言。他の棋士からも「師匠から破門される」「故郷(くに)へ帰れ、と言われる」、等のコメントが出されていた位なので、相当常識を外れた手だったよう。)
 解説を担当した棋士は「新しい定跡の誕生かも知れません。」とコメント。

 金が攻め上がる光景は、たった1か月ほどの間に見ただけでも3局はあったと思う。棋聖タイトル獲得を決めた16日の対局でも自陣から敵陣深く進んだ金が、相手王に睨みを利かせたまま終局。

 この結果を見て何が面白いかというと、実社会に置き換えてみることでその面白さが増す。

 たとえば仮に、王は社長、飛車・角は支店長は社長の両脇を守る専務と常務あるいは部次長、銀は最前線で戦う課長・係長だとする。

 通常、部次長級以上の役職のイメージといえばデスクに座り全体の総括支持に専従していて、総じてAIに弱く、現場を知らず部下の助けがなければ自分でプレゼンし営業するなどほぼできないという感じではないだろうか?

ところが、藤井聡太棋聖の将棋では、必要とあらば専務や常務・部次長クラス(スマホを操りSNSに精通し、エクセル・ワード・パワポやアクセスまでも操る)が課長・係長を差し置いて営業に出向き、ヘッドハンティングに会いそうになりながら仕事を取ってくる、あるいはトラブルを自ら収めてくる、といった活躍をする。

 こんな会社が実際に存在したら、やっぱり駄目な会社と評価されるかもしれないが、それでもしっかり成果は出す。そこがなんだか面白い。

 学生のころバイトした小さな運送屋に、自ら進んでかどうか分からないが雑用もこなす専務がいて、手が足りなければトラックのハンドルを握り配達や集荷もこなしていた。
 ある時、幹線道路を走り会社へ戻ると、私の数台後ろを追走する形で走っていたらしい専務がトラックで帰社し「4号車を運転していたのは誰だ?お前か。」「もっと安全運転しろ。」と諭されたことを思い出した。 

 藤井聡太棋聖の「金」で攻める形が定跡と認められれば、一般社会でも部次長クラスが前線で活躍する会社が増えるかも?(増えません!の声が多数聞こえるような・・)

 ちなみに、今日は藤井棋聖の18歳の誕生日だそうです。

1回目 → 6月、将棋の中継を見る。今日は藤井聡太七段、棋聖戦第2局

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