6月、将棋の中継を見る。今日は藤井聡太七段、棋聖戦第2局

色々な事

 コロナ禍の影響で遠出もできず、テニスなどのスポーツの試合も軒並み中止。何かないかと思っていたら将棋界に再開の動き。
今まで中継など見たこともなかったが、無職の今なら平日の日中でも見れる。
ということで、ネット中継で観戦。

画像はタイトルと関連ありません。

6月4日、棋聖戦の挑戦者決定戦。

 朝に始まり、早ければ夕方、遅ければ午後8時から9時頃まで対局が続く。対局ルールごとに定められた持ち時間の差で深夜に及ぶことも。

 この日は、棋聖タイトルへの挑戦者決定戦。永瀬拓矢二冠VS藤井聡太七段

 観戦してみたら、意外なことに退屈しない。テレビ局側で手配したプロ棋士が一手ごとに解説してくれることもあるが、やはり対局者の勝負にかける気迫というものが伝わってくることが最たる理由。こんなに退屈せず将棋の対局を見ることができるとは思ってもいませんでした。解説者は約1時間ごとに一人が交代するのですが、一手も進まないうちに交代する解説者もいて、残念そうに画面から消えていく。
(別な局面で、夕刻に1時間ほど犬の散歩と買い物に出かけ、帰ってきて中継を見たら出かける前と同じ盤面が。)
 結果は藤井聡太七段の勝利。最年少タイトル挑戦権を獲得した。

6月8日、棋聖戦 第一局

 この日も、中盤での長考。終盤には渡辺棋聖の16連続王手を華麗に(必死に?)かわして勝利。

6月23日 将棋・王位戦の挑戦者決定戦。

6月4日に棋聖戦の挑戦権獲得、最年少タイトル挑戦権獲得の記録も作り、さらに6月8日には同タイトル一局目で勝利したばかりの藤井聡太七段。ダブルでタイトル挑戦権獲得なるか、という一局。対戦相手は6月4日と同じ永瀬拓矢二冠。

 午後、序盤から中盤へ差し掛かったあたりの30数手目に長考96分。持ち時間4時間の3分の1以上を消費。
時折宙を仰ぎ、時にはうなだれ最善の手を求めてひたすら次の一手を読みふける。

 限られた時間の中で、最善の手を打つ。難しい局面。決断を下す勇気。対応に備える対局者。
緊迫した時間が過ぎる。

 一般の人も同様。人生の岐路で最善の手を考え続けている人も多いのでは・・・

結局、この時の一手から流れを引き寄せ藤井7段の勝利。

 最善を尽くすことで感動と勇気を与える将棋というゲーム。
手あかがついた表現しか思いつかないが、「たかが将棋、されど・・・」。

 日本一周の旅も同様。実際に決断を下し実行に移した人は、また新たな次の一手が求められ、これから決断を下す人はそのタイミングに悩む。

 たかが「日本一周」かもしれないが、日常から非日常への生活環境の転換。そして、しばらくすると非日常だったはずの環境が日常に変わるのは、体験した人ならだれでも感じるはず。旅の終わりにはまた、普通の生活(非日常)へ戻り、どう生きるかの決断をすることになる。

 「日本一周」を実行に移す決断には結構エネルギーがいる。
その決断のタイミングや必要なエネルギーも人それぞれ。若くして実行する人、年を重ねて実現する人。即断する人もいれば長考に長考を重ねる人もいる。取り巻く環境によって、決断できる人できない人様々。いよいよ次の一手が打てないとなると「参りました。」と一旦頭を下げ、次の対局に挑むしかない。

 藤井聡太七段の長考する姿を見て、世の中の人たちが諸々の決断を下すタイミングについて重ね合わせて考えてしまいました。

藤井聡太七段が当時中学生棋士として話題になったころのインタビューの答え。
 タイトル挑戦最年少記録に向けて今後の抱負は?「・・・ただただ自分が最善と信じる手を指していくだけです。」
行き当たりばったりの人生を送る私には、耳が痛い。

2020年6月28日今日、棋聖戦第2局

 きょう勝てば棋聖タイトルに王手。藤井聡太七段はスーツではなく初の着物(袴)姿で登場予定らしい。
結果はどうなる?

*同日、手持ちの時計で16時38分終局。藤井聡太七段の勝ち。2連勝でタイトル獲得に王手。結果だけ見てもすごいことですが、内容も歴史的ものだったようで・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました